原田マハの楽園のカンヴァス
こんにちは。
毎日更新するのを目標としていたのですが、早速挫折していました。
お友達にブログみてるよ!と声を掛けてもらったのがうれしかったので、今日は頑張って更新してみます(笑)
今日は私の激おしの原田マハさんの『楽園のカンヴァス』についてです。
去年原田マハさんにだだはまりして、手当たり次第に読み漁ったのですが、とくに印象深かったのがこの一冊。
マハさんの小説はお仕事頑張る系のお話と、美術に関連した重めなお話とで、大きく二つのタイプが多いのかなと思います。
『星がひとつほしいとの祈り』などはまた違ったテイストですが、こちらも素敵な短編集です。
『楽園のカンヴァス』はアンリ・ルソーの「夢」をモチーフにした作品です。
有名コレクターに呼び出された2人のキュレーターは,ある一冊の古書をたよりに、夢に酷似した絵の真贋について勝負させられます。
美術界の権力闘争に巻き込まれながらキュレーター同士が争い合う現代パートと,古書から広がるルソーの生きた時代とを行ったりきたりします。
ルソーの人となりや、作品との向き合い方、そして絵画の裏に込められた思いの描き方が本当に丁寧で、そしていきいきとしていて。
かなり読み応えがあります。
ご本人がキュレーターをされていたので、その強みが一同に介された!!
という感じですね。
美術に疎い自分のような人でもこんな風に美術の世界に引き込んで、関心を向けさせる文章ってすごい力を持っているなと思いました。
影響を受けやすい私は、読み終わったあとにひっそり美術史ノートをつくりました。
こういう気持ちになると、ことばの力って本当に偉大だなと改めて感じます。
ひとつの文で誰かの人生を変えてしまうことだってありますもんね。
常日頃からことばを丁寧に使っていくことを意識して生活しようと思います。
2019年の目標がひとつ増えました~
話がそれましたが、
アンリ・ルソーは中学の夏休みの宿題で出された文化祭のポスターの参考にさせてもらったので、ひと夏のちょっとした思い出だったりします(笑)
いい塩梅でへたくそなのが逆にいい味を出しているのかもしれない…………
表面的なことしかしらなかったので、この小説でルソーのことをもっと知ろうという扉を開いてもらえた感覚です。
このお話の続編?が「暗幕のゲルニカ」です。
こちらはピカソをテーマにしています。
マハさんの文章は合う合わないがあるとも聞きますが、はまるとどっぷりはまります。
試しに一度読んでみていただけたら嬉しいです。
それでは。