カンボジアと絵本のはなし
こんにちは。
今日は昔読んだ絵本について。
その前に少し前置きを。
父が昔からカンボジア支援に何故か精力的だったので、小さい頃に実家でカンボジアに絵本を送る活動をしていた時期がありました。年に1回家族フル稼働で寄付してもらった絵本に手作業でカンボジア語の訳語のコピーをひたすら切って貼る、という作業を血眼になってやるのですが、幼稚園生の私は戦力になるはずもなく、端っこで積まれた絵本を読んでいましたが…。
その縁で昔からなにかと我が家はカンボジアの方々と交流があったりしました。
90年代〜2000年代初頭くらいまでは、まだポルポト政権の内乱が起こってから日が浅く、カンボジア国内で本という本が燃やされて殆ど存在していない状況だったようです。
そのため子どもたちのための絵本も大変重宝されて、お世辞にも綺麗とはいえないものでもカンボジアの移動図書館などで活躍している報告などを聞きました。
今はカンボジア自体も驚くほど発展して、このようなボランティア活動も前ほどは需要がなく、我が家の活動も気づいたら無くなっていました。
ただそういう経緯があったので、昔からカンボジアには親近感を持っていて、いつか行きたいなと!
念願叶って去年初めてカンボジアに行きましたが、周りの東南アジアの国々に負けず劣らずの発展ぶりに驚きました。
父も20年以上前に数回カンボジアに行っていましたが、私の旅行の写真をみて別の国みたいだな〜と感慨深く呟いていました。
本題からどんどんずれていくので、前置きはこのあたりにして!
その時に送っていた絵本は、ぐりとぐらや怪獣たちのいるところ、からすのパンやさん、おおきなかぶ、、、と有名どころばかりなのですが、その中で私が見つけると必ず自分のものにしようと泣いてねだったのが『わたしのワンピース』です。
うさぎさんが手作りのワンピースをでかけると、周りの景色がワンピースの模様になっていくおはなしです。
当時私も買ってもらったばっかりのワンピースを着て、ラララン ロロロン~と近所を散歩していました。
本気でワンピースの模様が変わると思っていたし、そのワンピースを着ていれば自分は無敵だと謎の万能感に溢れていたんですよね。
子どもの時のあの万能感ってたまに懐かしくなります。
この前ボランティア先の小学生がこの絵本を読んでいて「私もこういうワンピース持ってるの〜!」と自慢気に教えてくれたので、懐かしくなってブログで取り上げてみました。
ちょうど万能感のひとつやふたつほしいところだったので、今は万能感のへったくれもない自尊心ぼろぼろのワンピース似合わない人間になってしまいましたが、久々にワンピースを着て出掛けてみようかな。